置局設計
簡単に言うと基地局を建てるために準備をする業務です。 基地局を設置する候補地を割り出す為にシミュレーションを行い、 最適な設置場所・無線基地局・アンテナタイプを決定します。 その後、国への申請などの処理をおこない、工事会社への指示、開通までの進捗管理をおこないます。
当然、基地局が開通するとそのエリアの電波状況が改善されるので、非常にやりがいのある仕事です。
置局交渉
基地局の設置場所が決まったら、ビルのオーナーや地主の方へ基地局を設置してよいか交渉する業務です。
設置場所の抵当権調査や耐震強度などの調査をします。
設置場所がビルの屋上の場合はビルのオーナー、地下街の場合は地下街の管理会社、鉄塔下の場合は地主へ基地局を設置させてもらうための交渉をおこないます。
基地局の施工
設置交渉が完了したら、今度は基地局の設置をおこないます。
現地調整業務
基地局から電波を発射できる状態にするため、設定・調整・保守を行う業務です。
自然災害発生時にも安定した携帯電話サービスが普及できるよう、大切な仕事です。
基本的に2名1組で行う多い作業で、実際に基地局へ入って作業を行います。作業内容は基地局内の物品/配線チェック、通話テスト、データ送受信テスト、オペレーションセンターとの不具合の確認など。
インテグレーション業務
基地局を遠隔で監視制御しているオペレーションセンターでの業務です。
現場にいる基地局設置エンジニアと連絡を取りながら、基地局の調整(インテグレーション)、
通話テスト、データ送受信テスト、現地との不具合の確認などをおこないます。
施工管理業務
基地局の新設プロジェクトや機能拡張プロジェクトが計画通りに進むよう進捗管理などを行う業務です。
スケジュール管理やキャリア・施工会社・設置場所オーナーの調整などをおこないます。Excelなどを使用し、データ処理や管理をします。
施工図面設計業務
基地局を設置する際の施工図面、竣工図などを作成する業務です。Auto CADを利用し、図面を作成します。
エリア最適化
基地局の新設や機能拡張が完了した後は、実際に電波調査を行い、電波の悪い場所が無いか調べます。
調査結果を解析し、どのようにすれば電波状況を改善できるか考える業務です。
電波調査業務
エンドユーザーの視点に立ち、電波状況を自ら現地に行って調べます。
測定結果を関連部署や通信会社へ報告します。
【測定の種類】
・走行測定⇒車でドライブしながらの測定
・歩行測定⇒建物の中など歩いて測定
・新幹線測定⇒新幹線に乗って測定
・海上測定⇒フェリーなどに乗って測定
・定点測定⇒移動などはせず、その場所に留まって測定
電波解析業務
電波調査の測定結果をもとに専用の解析ツールを使用し分析します。
電波の悪い要因を複数見つけ出し、要因が絞れたら改善策を考えます。
ネットワーク網の運用保守
上記の工程が完了した後はオペレーションセンターにある監視制御システムにて、基地局や無線ネットワーク制御局の状態を監視制御する業務です。
障害発生時には基地局現地作業員と遠隔操作で復旧作業をおこないます。
ベンダーへの対応依頼や障害状況の報告などもおこないます。